「人類最大の発明」複利。

複利の効果

 資産形成を行う上で、まず利用すべきは「複利」の効果です。あの天才アインシュタインが複利ついて「人類最大の発明」と呼んだのはあまりにも有名な話です。「複利」に対して「単利」という方式があります。2つを比べてみると、「複利」の圧倒的な効果がわかるかと思います。具体的な数字を見てみましょう。

  • 元本100万円
  • 利回り5
  • 運用期間30

の運用条件で「単利」「複利」比較します。(ここでは運用にかかる税金や各費用はかからないものとします)

 ●単利の場合

「単利」では、元本100万円に対して、毎年その5である5万円がもらえます。ですので、単純に30年後は、

100万円+(5万円×30年)=250万円

となります。

 ●複利の場合

 これに対して、「複利」で運用した30年後の結果は、

元本100万円が432万円

となります。単利運用との違いは一目瞭然です。

 「複利」の場合、1年目は100万円に対しての5%ですので、単利と同じで、元利合計105万円になります。

 そして2年目には、この105万円に対しての5%ですので、105万円×1.05=1,102,500円 です。

 1年目の利息の5万円に対しても5%の利息が付きますので「単利」の場合よりも2,500円多くの利息がもらえるのです。

  さらに3年目には、その2,500円に対しても、5%の運用がされるわけです。複利の計算は、単利のそれと比べて少し面倒になりますので、インターネットでCASIOが提供している「ke!san」というサイトを使えば、簡単に計算結果を見ることができます。

 「複利」の計算において、本当に驚くべき点は、運用期間の後半の伸び率です。「ke!san」で計算された数字でご覧ください。

「実質金利」の列を見ると、前半は概ね、利回りの数字である5%ずつ増加していくことがわかります。しかし、26年目以降後半5年の伸びをみてみると、255%、273%、292%、311%、332%と、前年の数字に比べ、

毎年約20%ずつ増えていくことがわかります。

これが本当の複利の効果です。

 積立においても、しっかりと複利効果は発揮されます。

  • 毎月の積立額 10,000
  • 利回り5%
  • 運用期間30

の積立では、合計360万円の積立額に対して、元利合計818万円という結果が得られます。

 今回用いた「運用利回り5%」という数字は、全世界株式などの過去の 平均リターンを見てみると、それほど難しいものではありません。もちろん未来がどうなるかなんて誰にもわかりませんが。

ぜひあなたも、「複利」の効果をうまく使って、長期の資産形成を楽しみましょう。


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