ビットコインの未来

bitFlyer.comより

「半減期」の翌年にあたる今年2025年、ビットコインの価格が大きく上昇しています。まだお持ちになっていない方もいるかと思いますので、1番市場規模の大きい仮想通貨である、ビットコインについて触れておきたいと思います。

ビットコインってなに!?

ビットコインは2009年に「サトシ・ナカモト」という匿名の人物(もしくはグループ)によって考案された、世界初のブロックチェーンを基盤としたデジタル通貨です。「Suica」や「PayPay」といったような、決済や送金機能を目的とした電子マネーとは、名前は似ていますが別物です。デジタル通貨は常に価格が変動しますので、イメージは株式に近いです。実際に、投資目的(またはインフレ対策)として買われることがほとんどです。

2009年の発表当初、1ビットコイン(以下BTC)=0.07円だったものが2025年1月現在、1BTC=約1,700万円ですので、なんと、16年で2.4億倍にまで価格が上昇しています。

ビットコインの特徴

ビットコインには以下のような特徴があります。

1. 中央管理者がいない 

ビットコインは銀行や政府のような中央管理者が存在しません。取引は世界中のコンピュータネットワークによって検証され、管理されています。この仕組みにより、権力による操作や検閲のリスクが排除されます。政府が自由に発行できてしまう通貨と違って価値がどんどん下がっていくということは起きにくいのです。

2. 4年ごとに半減期がある 

ビットコインは、コンピューターが難しい計算式を解くことによって、採掘される仕組みになっており、その際に発生する報酬を「マイニング報酬」と言います。そしてこの報酬は元々、約4年ごとに半減するように設計されています。この半減する年のことを「半減期」と言います。ビットコインの供給量を調整し、インフレを抑制する目的のためにこのような設計がされたと思われます。つまり、時間の経過とともにビットコインが採掘しづらくなるので、希少性は時間とともに高まっていくということですね。これが価格の上昇要因の一つとされています。

3. ゴールドに性質が似ている

 上記1.2の特徴と近い内容ですが、ビットコインは「デジタルゴールド」とも呼ばれ、金(ゴールド)と似た性質を持っています。金は、地球上に埋蔵されている総量が約24万トンまでと推定されているため、美しさだけではなく、むしろ、その希少性から価値保存の手段として何百年もの間、人類共通の「富」とされてきました。そう「信じ込まれて」きました。(そうです、ゴールド自体が何かを生み出すということではなく、人類共通の認識で「富」の象徴ということにされてきたのです)ビットコインもこれと似ています。ビットコインの発行量の上限は2,100万枚とあらかじめ決まっているので、インフレヘッジ(通貨価値の下落を回避する手段)として注目が集まっています。株式≒会社のように、利益を生み出すことによって価格が上昇するものとは性質が異なります。

4. 価格が「指数関数的に」上がりやすい

ビットコインはインターネットで取引されます。ですので「メトカーフの法則」により、価格が指数関数的に伸びやすいと言われています。例えば、2人のネットワーク利用者が、2人同士通信し合うと、2×2=4の価値、4人が4人と通信すると16の価値……というように、ネットワーク利用者の伸びとともに、価格の伸びも時間の経過とともに急速に早まっていくという特徴があります。

ポートフォリオの一部に

政府の施策もあって、NISAやiDeCoを使い、株式投資信託を始めた方が僕の周りでも増えてきました。2023年、2024年と、特に米国株式のパフォーマンスは相当なものでした。持っていた方、おめでとうございます!

長期の積み立てを考えた場合、ほとんどの額を株式投資信託のみで続けていったとしても、あるいは安全(リスクを低くできる)かもしれません。しかし、今回のテーマである「ビットコイン」など、今まで自分が持っていた投資対象とは違う性質のものを持つことにより、よりリスクが分散されますし、パフォーマンスの向上も期待できるかと思います。仮想通貨はボラティリィ(変動幅)が大きいので、ご自身の金融資産の数%だけでも持っておくことをおすすめします。いつかそれがメインの資産に化けることもあるかもしれませんので……。楽しみですね。


「ケンちゃんの、ちょっと得する話」をメールにて定期配信いたします。不要な方はチェックをはずして送信してください。