
「株式投資」にどんなイメージを持っていますか?血眼で朝からパソコンに張り付いて、相場が開くと同時にカチカチ売買を繰り返す人をイメージするかもしれません。あるいは。
確かに、それで勝ち続ける”プロ中のプロ”と呼ばれる人も中にはいるようですが、たいていの場合、長期になればなるほど、アクティブ(市場平均の上を目指す人orファンド)は市場平均に勝てないと言われています。「市場はあなたより賢い」のです。
今回はチャールズ・エリス「敗者のゲーム」より


グラフからわかるように、株式投資ではまさに「稲妻の光る瞬間に居合わせなけれならない」のです。図4−1の説明では、36年間S&P500に投資した場合、ベストの上昇日を10日逃した(相場にいなかった)だけで、年収益率が2.2%(ポイント)も減ってしまうことを表しています。たった2.2%、と思うかもしれません。でも、実際に100万円を36年間投資していた場合にして考えてみると、その差はなんと軽く2,000万円を超えてしまいます!元本の20倍以上の差ですよ?
「10日」というのは、検証期間において、わずか0.1%にも満たないのです。なお、ベストの上昇日を20日間逃すと、リターンは9.2%から7.7%へと低下してしまいます。さらに驚くべきは、20年間の株のトータルリターンのすべてはベスト35日間に達成されていると記されていることです。これは5000日あった取引日のたった1%にもなりません。
誰がこの「稲妻の光る瞬間」を当てられるでしょう? だから僕は、Just Keep Buying!です。辛抱強く、何もしない努力を徹底します。